amazonに画像がない名盤選3

突然段ボール/抑止音力
雛祭りにちなんでガールズバンドのCDを探していたらサボテンを見つけた。サボテンを聴いたら突段も聴きたくなった。突段はこれしか持ってないけどこれホント凄い名盤だよ。タイトルからも想像できるようにたまっていた鬱憤を一気に爆発させたって感じ。ジャケからも判るように、何しろ1曲目から「くだらねえ人生、くだらねえロック、くだらねえ日本・・・」とくだらねえのオンパレードだからねぇ(笑)

ライナーでは蔦木栄一氏自ら次のように記載している。

「テーマの「抑止音力」は、ロックが現状の推進に幾許かでもダメージをあたえるか否かという意味で付けました。これは、突然段ボールの一貫した姿勢の証しと自負しています。
 私は、現行の世界の営みとそれを動かす力の質が大嫌いです。はっきり言って経済破綻、天変地異を望む程です。大方がいやでいやでたまらない。
 この不満と苛立ちを力に変えぶちまけた「抑止音力」は、実は糞尿めちゃぶつけ音楽です。しかし、この否定的で批判的で悲観的な、いやだいやだという感覚(マイナー・パワー)をぶちまけるのは、もともとロックの本質、ロックに基本であり、最近のバンドバカ状況や、バンドバカ青少年は、この基本がなってない。これも本当に、いやだいやだ。」

いかにこの作品が過激であるかがお判りだろう・・・。

最後に蔦木氏はこんな暗示をしていた。

たこ八郎、デニス・ウイルスン、イパネマの娘もいるあの夢の渚に、いますぐいくから待っててね。 蔦木栄一 1991.4.1」

それからおよそ12年後の2003年8月25日、彼は本当に夢の渚にいってしまった・・・。

抑止音力

抑止音力